フォレスターを購入後、例え新車であっても「リコール」といった不具合対象車に該当した場合、修理に出さなければいけないことがあります。もちろんリコール内容のほとんどが、メーカー側の問題である為修理費を請求されることはありません。
 
しかし、近年スバルは、フォレスターをはじめとした多数の車種が、相次いでリコールとなっており、ユーザー側からクレームが殺到しているそうです。
 
安全や安心を一番に考えてきたスバル車ではあるものの、不正などによりリコールが続いてしまったため、ユーザーからの不安の声やクレームは避けられない状況になっています。
 
今回は、フォレスターのリコールはどのようなものなのか、また、ユーザーからはどんなクレームの声が上がっているのかもご紹介します。
 

■フォレスターのリコールについて

引用元:https://www.subaru.jp/forester/forester/

直近のフォレスターはどのようなリコールがあったのでしょうか?まずはリコール内容をご紹介します。

・フォレスターのリコール内容

2018年9月頃 不具合の部位:前照灯(自動配光制御装置) 前照灯自動配光制御を行うセンサーカメラにおいて、車両製造時にカメラカバーの組付け不良があったため、センサーカメラの視野の一部をカメラカバーが遮ってしまう恐れがある。
2018年10月頃 不具合の部位:その他 車両製作工場の完成検査において、完成検査工程における合否判定が不明確な可能性がある。道路運送車両の保安基準に関する検査が適切に行われていなかった。
2018年11月頃 不具合の部位:原動機(バルブスプリング) 原動機の動弁機構部において、設計が不適切なためバルブスプリングよりも過大な荷重および一般的な製造ばらつきによる当該スプリング材料中の微小異物によって、当該スプリングが折損するおそれがある。エンジンから異音が発生し、エンジン不調となり、最悪の場合走行中にエンジンが停止するおそれがある。
2018年11月頃 不具合の部位:その他 車両製作工場の完成検査において、完成検査工程における合否判定が不明確な可能性がある。道路運送車両の保安基準に関する検査が適切に行われていなかった。

・リコールが続くとどうなる?

引用元:https://www.photo-ac.com/

フォレスターを含めた車種のリコールは毎月のように立て続けに続いたことにより、これからスバル車を乗ろうと検討していたユーザーや、現在スバル車を乗っているユーザーから多くの「信用」を失いました
 
ニュースでも取り上げられるほどの話題となったのが「完成検査問題」で、日産も以前このような問題があったのが記憶に新しいと思います。
 
自動車を作ったことが無い無資格の従業員が完成検査を行っていたという問題で、フォレスターも多くの車がこの問題に該当していました。スバル車は信用を失ってしまった部分も多く、「悪いイメージ」が付いてしまったのも事実です。
 
しかしスバルもそんな中で改善策を練り、リコールによるキャッシュバックキャンペーンを行ったり、お詫びの気持ちを行動に移したのです。また、新型フォレスターについては現在大々的なリコールはありませんのでご安心ください
 
車はいかに安全に乗るかが重要なので、大きな不備がなく安心して乗り続けたいのがユーザーとしての願いなので、今後はこのような不正がないよう願いたいですね。

■フォレスターのリコールによって寄せられたクレームについて

引用元:https://www.subaru.jp/forester/forester/grade/grade.html#grade3

リコールが続いてしまったフォレスターですが、そんな中でユーザーから批判を浴びたのは言うまでもありません。一体どんな意見やクレームが寄せられたのでしょうか?その一部をご紹介していきます。

・リコールによるユーザーからのクレーム

引用元:https://www.photo-ac.com/

  • リコール対象であった車種を数年も発表せず放置していたことが疑問で仕方がない。リコール隠しをしていたのではないか?
  • リコール対象車が何十万台ともなれば、ディーラーでの定期点検の予約も取りづらくなりそうで困る。
  • この立て続けのリコールは深刻だと思う。まだまだリコール対象車が増えそうな予感がする。
  • 今回のリコールは隠しきれず致し方なく公表したのではないかと思うくらい、発表が遅すぎる。
  • 一番無関係なディーラーの従業員が可哀そう。最寄りのディーラーで整備を済ませてほしいなんて理不尽な気がする。

 
この他にも、厳しい意見やクレームが沢山ありました。しかし、一方でこんな意見を持つ方も多かったです。
 

  • 車に乗っていれば、リコールはあると思った方がいい。そこまで深刻には考えていない。
  • 大きな事故とかに繋がったら大問題だからあまり擁護は出来ないけど、すぐに修理と点検してもらえるから安心。
  • 不正の検査は許せないけど、スバル車は好きだからこれからも頑張ってほしい。

 
上記のようなフォローする意見もありました。リコールはほとんどマイナスなイメージが付いてしまいますが、すぐに修理と点検を行ってくれるので、あまり真に受け過ぎないことも大事なのかもしれません。

・フォレスターのリコールによる修理は必ず受けないといけない?

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フォレスターやその他の車にも言える事ですが、もし乗っている愛車がリコール対象車だった場合は、通知書が自宅に届くようになっています。リコールの場合は、修理や点検箇所の記載と最寄りのディーラーへ行ってくださいとの指示が記載されていると思います。
 
リコール通知が届いた場合は、「必須」と考えて良いです。費用を請求されることはほとんどありませんが、念のため確認もしておいた方が良いかもしれません。
 
何か故障や事故が起きてからでは遅いので、速やかにディーラーへ車を持ち込みましょう。点検や修理の時間は数十分から数日かかる場合もありますので、販売店で確認をしてください。リコール通知は絶対に見落としのない様、届いたら必ず点検してもらってくださいね。

■フォレスターのリコールとクレームについてのまとめ

引用元:https://www.subaru.jp/forester/forester/

いかがでしたか?今回は、フォレスターのリコールとユーザーからの意見とクレームについてご紹介させて頂きました。リコールはどの車も起こるかもしれないので、フォレスターやスバル車だけの問題ではありません。
 
しかし、度重なるリコールや不正はメーカーの信用を失ってしまうので、スバル車のこれからの課題でもあるでしょう。ユーザー側としては、リコール通知が来たら早めに修理または点検を依頼することは必須です。
 
また、リコール通知が無くても、車に乗っている人であれば日常点検はとても重要なのです。リコールや故障がないから自分の車は大丈夫と過信せずに、少しでも「いつもと違うかも」と感じたら、ディーラーに確認してみるか整備士さんに診てもらうことが望ましいです。
 
車に乗るという事は、”私たち運転している側にも責任がある”ということを忘れずに乗りましょう。ぜひ愛車の異常がないかをご自身でもこまめに確認し、安心したカーライフを送りましょう。